国立大学法人 香川大学

坂井 聡

異能vationネットワーク参加への思い

小学校に在籍するユニークな児童は本校で10%程度存在しています。児童の中には、対人関係などに課題を持ったり、学習方法に戸惑ったりする児童もいます。このような児童に、社会参加の機会や社会から必要とされていると感じる機会を設け、そのユニークさを生かすことができるようにしていくことを本ネットワーク活動内で目指してまいります。

坂井 聡

国立大学法人 香川大学

<ネットワーク拠点の特徴>

これまで障害について理解する車いす体験やアイマスクをしての視覚障害者の歩行体験等は、疑似環境も構築しやすく、健常者でもイメージし易いので広く実施されていました。しかし、10人に1人程度といわれる発達障害者がどのように感じているのかは、健常者にはイメージしにくく、疑似体験がほとんど行われていませんでした。そこで私達は、アミューズメントの分野で広く一般的知られてきたVR(virtual reality)を用いた疑似的な自閉症者の感覚過敏体験を行いました。これは実際に自閉症者と関わる人たちだけでなく、一般のより多くの人に自閉症者がどのような場面で苦しんでいるか、また周囲の人のどのような助けが有効であるかという障害者理解を深めるきっかけを与えました。本研究では、英国王立自閉症協会が作成したコンテンツを用いて自閉症VR体験を実施すると同時に、障害者のコミュニケーション支援専門家の坂井教授が障害VR体験を通じた自閉症のある人の理解を深める効果的な方法を提示しています。これが、単なるVR体験イベントではなく、多くの人々の周囲の障害感を変え、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す一助となりました。

<開催所在地>

問い合わせ 
Tel:090-7513-7313 miya@ed.kagawa-u.ac.jp
宮崎 英一